今、なぜここにいるのか【村中 剛志】

何を書こうか考えたのですが、私の1回目の投稿なので、私がなぜここにいるのか、というのと、CCCが出来た背景を書いてみたいと思います。

ちょっと巻き戻すと、私は外資系のIBMで2012年末に辞めるまで、17年間働いていました。会社ではいい感じでやっていたのですが、何かが違うと辞める6-7年前から感じ始めました。

一言で言うと、今の資本主義の仕組みそのものに限界を感じた、ということです。みんな、本当はそうしたいと思っていなくても、「ねばならない」、「そうするべきだ」が、周りからの要請としてあまりにも強すぎて、本意じゃなくてもやっている、やらざる得ない、それが仕事だ、という感じです。

分かりやすい例を挙げれば、会社の経営陣は株主から利益を上げることを強く求められます。必要ならリストラという選択肢も取らざる得ない。経営陣の要請により、マネージャーは、何人切る、という数値目標の元、社員(メンバー)の首を切る。そして、社員は首を切られる。でもその社員は、持株会で自社株を持っていて、株価が上がれ、上がれと日々願っている。株価が上がったが、自分の仕事がなくなった。。。

何かおかしいですよね?

誰が悪いではなく、今の資本主義の仕組みの限界だと思うんです。経営陣やマネージャーの中に本当に社員の首を切りたいと思っている人はいないんです。心の中ではそれを本当にやりたいことではないことをみんな知っているんです。でも、今仕組みの中で論理的に考えたら、やらねばらならい。私はこれを「行き過ぎた資本主義」と呼んでいます。

本来、企業は世の中に価値を提供して、その対価としてお金をもらい、その循環の中で従業員が幸せに暮らす、だと思うのです。

ところが、価値を提供することよりも、売上目標を立てて目標以上の利益を上げることがメインになったりすることで、循環の流れが社会全体でおかしくなっているんじゃないかなーっと思います。

違和感を感じ始めたころから、フロー経営という、社員の人が自分の内側からわき起こるやりがいを大切にし、あれやれ、これやれと指示命令するのではなく、基本は任せて見守る、そうすることで業績を出す、という経営を知り、これだなーと確信していきました。

その後、中国に赴任したのですが、新興国でのビジネスは、責任範囲も大幅に増え、それはそれで楽しかったのですが、行き過ぎた資本主義のど真ん中の中国で、ど真ん中の外資系企業で働きながら、抱えた違和感はなくなりませんでした。そして、いろいろなご縁や出会いの流れで、4年間赴任した中国から帰国したタイミングで会社を辞め、独立することにしました。

そんな中、辞める直前に参加したのが現在のパートナーの海君が主催したラーニングジャーニーというプログラムでした。フィリピンのセブに行き、貧困地域の人たちと共同プロジェクトをやる、というものです。そこでの体験を一言で言うと、国籍も、生まれも、職業も、年齢も、すべてを越えて、人と人がつながる喜び、というものでした。人とのつながりはこんなにパワフルなんだ、そんな体験でした。その場をある意味ファシリテーションしたのが、お金を払って参加者として参加した現在のパートナーのみーちゃんでした笑

日本に戻ると、何が原因か今でもよく分からないのですが、新しい会社で立ち上げようとしていた事業に対する違和感が取れなくなり、散々仲間と話した結果、事業を一旦中止することにしました。会社が出来たタイミングで事業が何もなくなり、本当にすべてを手放した、というところからのスタートでした。。

そこから、半年後の2013年の夏、ラーニングジャーニー以来仲良くなった海君、もう1人の仲間と私3人で、3ヵ月のリーダーシッププログラム(CCL)を走らせようということになりました。全く同じ日の午後、同じくラーニングジャーニー後にコミュニティー活動で定期的に一緒に活動していたみーちゃんから、みーちゃんがグラミン銀行のユヌスさんを日本に招聘した時にあまったお金で作ったWebサイト(Social Cross Allianceという望む現実を創り出す人を応援するサイト)をどうするか、という相談をもらいました。その世界観はまさにど真ん中で、話の流れで、その時のコミュニティー(CCC)を会社にして、Social Cross Allianceの世界を広げていくのがいいかもね、という話になり、そこから、CCCコミュニティーメンバーである海君、みーちゃんたちと、法人としてのCCCが出来上がることになりました。

その時話した話が、CCCが生まれた時の話です。

それは、

恐れ・規律やルール・外側への適合・分断・生存などのドライブから、フロー・内側につながる・循環・可能性から選択する世界を創り出す

というものです。

そんな世界をカテゴリ別で見てみると、

・経営・組織・・・フロー経営、ホワイト企業、学習する組織、、
・子育て・教育・・・モンテッソーリ、シュタイナー、サドベリー、自由教育、、
・体・身体・・・アレクサンダー、フェルデンクライス、ロルフィング、瞑想、気功、、
・医療・・・東洋医学、予防医学、ホリスティック医学、、

などなど実はたくさんあります。(もっともっとあります)

私自身はフロー経営(ホワイト企業)からこの世界観に入ったのですが、入ってみて、その視点から周りを見回してみると、みんな同じことを違う表現でやってるじゃん。違うエリアの人達が互いに刺激し合い、励まし合い、手を取り合いながら望む現実を創り出せたらいいよね、1つのアプローチよりも、多面的にアプローチした方が効果的に社会への変化を起せるよね、と感じていました。今でもさらに強く感じています。

この話をしてから、もうすぐ2年。この話の半年後、インスもジョインし、今のような形でCCCが進んで行きました。その時は全く想像していませんでしたし、この後も全く想像できませんが笑、これからもフローで益々この世界観を広げていきますー!!

 

 

大学卒業後、日本アイ・ビー・エムに 入社。金融業界を担当するITエンジ ニアを経て、3年間イギリスに赴任。帰国後、8,000人の組織を率いる役員補佐を担当しグローバルオペレーションを学ぶ。その後、IBMビジネスコンサルティングサービスに参画し、翌年年間最優秀賞を受賞。2009年から4年間、中国上海に赴任し、1,000人の中国人をリーダーとして率いる。高給提示による引き抜き、転職が当たり前であり平均離職率が20-30%の中国IT業界において、リーダー就任後1年で給与体系を変えないまま離職率を20%から8%に低減させる。モチベーションをベースにしたマネジメントを得意とする。グローバルの最前線で戦ってきたが、短期オペレーション、株主至上主義の行き過ぎた資本主義に限界を感じ、戦うだけではなく、力を持ちながら、多様性を受容し、新しい世界を創造する重要性に気づき、2012年末、17年働いたIBM退職後独立。
著書『「先読み力」で人を動かす』(2008年出版)は、5万部を超えるベストセラーに。韓国、台湾でも出版される。