「メンタルモデル」という自分の思い込みとなっている無自覚な信念を追いかけ始めたわけ(ゆさ)

 

私たちはたぶん物心ついたころから、いつも誰かの目を気にして生きています。
何をすればちゃんと受け容れてもらえるのか、ほめてもらえるのか、どういう人間だと思われているのか、いつも自分の外側の世界から自分がどう捉えられているのかを意識せずにはいられません。

 

そしてその自分を評価する外側の世界は、正しい、間違っている、いい、悪い、優れている、劣っているといった識別レンズから成り立ち、悪く思われないように、間違っていると思われないように人に受け容れられることが私たちの大きな関心になります。
人が自分をどう思うかなんてどうしようもない。頭で考えればすぐわかるのに、なかなかあきらめられず、無自覚によく思われようと行動してしまいます。

 

こんなに外界の世界に自分がどう受け容れられるかは心配するのに、自分が自分をどう受け容れるのか、ということについてはなぜか誰も何も教えてはくれません。

 

頭に勝手に浮かんでくる、自分を責めたり誰かを責めたりする言葉は、本当に「私」のものなのでしょうか。
怒りや憎しみといった感情はどうして湧いてきちゃうのでしょうか。
私は考えてはいけないことを考え、感じてはいけないことを感じてしまう。
外側に対して私たちは自分のそんな内面で起きていることを制御し、隠す努力をするしかありません。

 

自分を受け容れられない自分と、外界に受け容れられようとする自分。11925681_904679532901983_2076554462_n

これが今の人間の成り立ちです。

 

それはどんな社会をつくり出してしまうのか。

 

個人の悩みから世界の抱える大きな社会課題まで、ここを起点に考えるといろんなことが見えてきます。
人生を、組織を、社会を、世界の現実をかえたかったら、個々人の内面の世界にアクセスするしかない。

 
今、CCCのファシリテーション講座で提供している一人ひとりのメンタルモデル(自分の思い込みとなっている無自覚な信念)のシフトを探求するようになったのは、人の内面が変容するときの外界におこる現実の変化を実感するようになってこの仮説が確信にかわっていったからなのです。

 
Co-Creationという世界の生き方、リーダーシップのあり方とは?に、メンタルモデルが出来るプロセスやその世界観について由佐本人が語っている公開トークセッションの動画及び抜粋記事が掲載されています。よろしければご覧ください。

 
2015年8月30日
CCCパートナー 由佐 美加子

 
DSC01039由佐 美加子(Mikako YUSA)
幼少期からヨーロッパ、アジア、米国で育ち、米国大学卒業後、国際基督教大学(ICU)修士課程を経て ㈱野村総合研究所入社。その後㈱リクルートに転職し、事業企画職を経て人事部に異動。次世代リーダーのあるべき姿を模索する中でMIT上級講師ピーター・センゲ氏が提唱する「学習する組織」と出会う。以降、ソーシャルテクノロジーと呼ばれる最先端の人と組織の覚醒と進化の手法を探求し続ける。2005年Appreciative Inquiry(AI)を生み出したデビッド・クーパライダー教授が教える米国ケースウェスタンリザーブ大学経営大学院で組織開発修士号を最高成績で修了。出産を経て2006年よりグローバル企業の人事部マネジャーとして人材・組織開発、新卒採用・育成を担う。2011年に独立、3年後に合同会社CCCを現パートナーと共に設立。
2015年よりCCCの活動に加えて新しいパラダイムの子育てとその実践の仕方を共有する活動を合同会社ファミリーコンパスを通して展開する
合同会社ファミリーコンパスパートナー
オットー・シャーマー著「U理論」
訳者